2023/09/18

人間関係の問題はだれの責任?

ビノス代表の渡辺です。

 

今回は美容師の離職の理由トップ3に入る「人間関係」について触れてみたいと思います。

 

自分が悪くなくても起こるもの

人間関係がうまくいかないケースのひとつとして、スタッフ同士の考え方の違いがあるかと思います。

予約の重ね方、ヘルプの入り方、技術的なこと、掃除、シフトなどなど。

 

結論から言うと、これらの問題の一番の原因は「誰」ではなく会社側にあります。

 

ですので、会社側の

  1. ルールを明確にしていない
  2. スタッフ間で解決させている、介入しない
  3. 採用基準がない

 

こういったところが原因になっているんです。

 

だからあなたが悪いわけではないので気にすることもありませんし、逆に言うとあなたが解決することはほぼ不可能だということになるんですね。

 

1.ルールが明確ではない

例えば予約の重ね方ひとつとってもそうです。

ルールが明確でないと、同条件であってもスタイリストによって重ね方やずらし方がバラバラになってきます。

間違えるとチクっと言われたりして嫌な想いをしたことのある方もいるのではないでしょうか?

 

これだって会社側が決めてしまえばそんな問題が起きなくなります。

起きたとしてもルールに基づいて話ができるので、ルールがない状態でお互い平行線の主張をすることも無くなります。

 

Pregoでは、完全にガチガチにはしていませんがある程度決めています。

その根拠もサロンのコンセプトをもとに決めていますので、なぜそのルールになるのか?が明確になっています。

 

細かいことを言えば電話に出る順番もそうです。

レセプションのいないうちみたいなサロンだと、スタッフが交代で電話に出ることになります。

全然でない人っていますよね。

そうすると出ている人たちは段々イライラしてきて当然。

こういった些細なことの積み重ねなんですよね、人間関係が悪くなるのって。

一撃で険悪になるなんてことはそうそうないんですよ。

だからこそ積み重ねない配慮が会社側に必要だと思うんです。

 

「ルール=縛り」ではない

ルールと聞くと「縛り」の印象を持つ方もいますがそれは違います。

 

お互いが気持ちよく働くためのもの。

会社のコンセプトに沿って正しい運営ができるようにするもの。

 

そういうものなんですよね。

 

「縛らないように」と言って設定しない場合もありますが、個人的にそれではスタッフがかわいそうかなと思っています。

価値観が違うスタッフを採用しているならなおさらです。揉めないわけがありません。

 

ただ、ほとんどの場合はつまるところ「作るのが面倒」という理由で後回しにされているケースがほとんどかなと思います。

 

みんなに長く働いてもらいたいのであれば、僕は絶対に必要なものだと思うんです。

 

2.スタッフ間で解決させている

会社がほとんど介入しないケースも多いです。

 

介入したとしてももうすでに燃え上がってしまっている状態だったり。

 

かといって早めに介入したとしても、前述したルールが明確化されてなければ会社側の判断で解決に持っていくことになります。

これって、今まで聞いてなかった内容をその時に言われて鎮火させられているわけですから、双方が納得するような結末にはなりえません。

ルールさえあれば「最初に話したように、うちではこうなので~」といった内容で話し進めることができます。

 

もちろん、問題勃発と同時に会社が介入することは不可能です。

どうしても最初はスタッフ間でやり取りすることになります。

ただそれでも、ルールが明確ならスタッフ間でのやり取りで収まるケースもありますし、それでも収まらない場合はルールを定めた会社側に聞いてみようってなります。

なので炎上する前の状態で会社が介入することができるんですね。

 

こういったスタッフ間のトラブルを先回りしてルール作りをしておくことで、スタッフ間のやり取りで終わることもあれば、終わらない場合はすぐに会社側に相談されるようになっています。

 

スタッフには気持ちよく働いてもらいたいですからね。

 

3.採用基準が明確ではない

今美容師はスーパー人手不足です。

 

なので、そんな悪そうな感じじゃなければ採用してしまうところも多いかと思います。

 

気持ちは痛いほどわかるのですが、長期的に見ると人手不足解消にならない危険が高いと僕は思っています。

 

その理由は、働き方に対するいろんな価値観を持った人が集まってしまうからです。

 

・どんどん予約を重ねてバリバリ稼ぎたい人

・休みは少なくていいからいっぱい働きたい人

・独立志向が高く経験のために店長的な動きをしたい人

・自分のペースでのんびり仕事をしたい人

・休みをたくさんほしい人

 

こういった人たちが共存できるわけがないと僕は思っています。

 

もちろん共存できるようなルールやポジションが明確になっていれば別ですが、ここで言う無理というのは狙いも無ければそれに合ったルールもないんじゃ無理ってことです。

 

だからPregoでは、

・プライベートも大切にしたい人

・独立ではなく長く安定して美容師として働きたい人

・教育や運営は一切せず美容師の仕事に専念したい人

 

という設定をして採用活動をしています(他にも設定はありますが代表的な部分で)

 

なので店長もいません。

売上、入社順、年齢関係なくみんなが対等な立場ということです。

 

その設定と異なる方が来た場合、面接前にしっかりとお話をします。

ここでの話も引き込もうとするのではなく、洗いざらい全部うちのことを話しています。

「自分には合わないな」と思う方にはここで気づいてほしいからです。

 

そのうえで「面接を希望していただけるならもう一度ご連絡をください」とお伝えしています。

 

さきほども話しましたが、人間関係悪化のプロセスは小さいことの積み重ねであり、一撃必殺ではありません。

 

積み重なる要因を先回りして、なるべく発生しないように仕組みを作ることが働きやすい環境を創る会社の仕事だと考えています。

 

過保護だという経営者もいるかもしれませんが、結果幸せに長く働いてくれればそんなこと関係ありません。

全美容師が幸せに働ける会社なんて無いと思いますから、会社の色を明確にして、自分に合った色を探しやすいようにしておくことが大切なだけです。

 

なので転職の際は、色が明確な会社がおススメですね。

 

その色は自分に合うのか?近ければその色に合わせられるのか?

そういったところを見ていけば、幸せな美容師人生に近づくのではないでしょうか?

 


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